数年前、近所にある寺院の住職からこれからの行動の指針にするようにと仏教聖典をいただきました。現在これは枕許に置いてあり時折読む事があります。書かれている内容と言えば、煩悩からの解脱や善行功徳のすすめ、愛欲の戒め等その崇高な教えは凡俗な我が身にとっては身につまされる事ばかりで、就寝前にこれを読むと知らぬうちに眠りの深淵に引き込まれ、セデーションに勝るとも劣らぬ効果を発揮します。
その中で、「国家を栄えさせる7つの教え」があり、留意すべきセンテンスを抽出すると「国風を尊んでみだりにあらためず、礼を重んじ義を尊び」「国民しばしば会合をして政治を語り」「国防を厳にして自ら守り」とあり、結びに「この教えをよく守って破ることがないならば、その国の栄えることは疑いがなく、外国の侮りを受けることはないであろう」、と。
近年我が国は経済の衰退に呼応するように近隣諸外国から侮りとも受け取れる事態が増えておりますが、特に国の護りを厳にしないと今に大変な事が起こる気がしてなりません。
最後にもう一言、正しい教えを守る王の心構えとしてこのような一文もあります。「逆賊または外敵は、ただ人を損ない人民を虐げることばかりを考えている。自分は武力をもって民の苦しみを救おう。」と今一度聖典を引用して終わりといたします。
仏の教え