返ってきた総会資料

 令和6年6月29日(土)10時から苫小牧市民会館で所属する党の支部総会がありました。その時の出来事です。
2階エレベーターホールには数十人の報道関係者が詰めかけており、そこを縫うようにして受付を済ませ室内に入ると、それほど広くない会議室いっぱいに机とイスが教室形式で並んでいました。
 総会は始まり、総会の核心である時期支部長(候補)の選任について次第は進みました。支部長代行からは何案かの考えが示され、私は自分の議案書に、参議院議員の現職の名前と他薦、クラ替えの可能性、と自分の思い付きをメモしました。
 公募方法は道連の選考委員会に一任することとなり、次の解散総選挙までに候補者を擁立したいということで、正午前に総会は終了し出席者は退出となり、それと入れ替わるように報道陣が怒涛の如く入ってきました。
 支部長代行が質問に答える形で、にわかに臨時記者会見の会場となり、私の自席も含め会場前列に報道陣が詰めかけて、カメラマンも複数人おりました。質疑応答は20分位で終わり、私は自席にもどってみると私の資料がありません。私は自分の資料の封筒に開催の日付を入れる習慣があります。封筒にR6.6.29(土)と記入しておりました。周りを見渡しましたがありません、床なども再度入念に探しましたがやはりありません。報道陣は7~8名まだエレベーターホールに残っていましたので、「私の席にあった資料がない、間違って持っていった方がいらっしゃるようなら返してほしい、今一度自分の荷物の中を確認していただきたい」と懇願しました。私の思い付きメモが流出し、まことしやかな記事として報道されれば支部道連はもとより現職議員、党本部に迷惑が及ぶ可能性があります。私の訴えは報道陣に伝播したらしく、一人の記者が資料を私に返却してきました、しかしこれは私の資料ではありません。他の記者も日付の入った資料は確かに机上にあったと証言しました。
 するとカメラマンの一人が撮った映像を確認すると言って録画を確認すると、私の席に座っていたのは、○○新聞のM記者であることがわかりました。当然その場にはおりませんので、記者の一人がM記者の連絡先はわかるというのでコールしましたが出るはずもなく、この場でこれ以上の進展は望めません。
 私は言いました。「私の資料には備忘録として重要なことが記載してある、これが今の段階で外部に流出すると面倒なことになる、もし私資料の記載内容が新聞等に載った場合は、資料紛失も含め今回の事を党本部に報告させていただく」と伝えその場を去りました。これが効果があったのかは分かりません。
 月曜日になり、午前中に知らぬ番号から電話がありました。出れば「○○新聞のMと申す者です、社に帰り自分の荷物を確認したところ若木センセーのものと思われる資料が出てきました、これはどちらに返却したらよろしいでしょうか?」、何を今さらと思いましたが住所を伝え、そこに郵送してくれればよいと早々に電話を切りました。
 ご丁寧にも速達簡易書留で資料が届き、ゼムクリップで名刺が添付され、その裏面には「ご迷惑をおかけし大変申し分けありません。」と書かれてありました。
 「詫び文のつもりでしょうけれど人によっては漢字の間違い一つで逆効果になりますよ」、そう思いながら総会資料一式をシュレッダーで裁断しました。