令和6年2月23・24日にスキー指導員検定会が朝里川温泉スキー場で開催され受検者としてこれに挑みました。以下は検定会を終えた直後の記述です。
『今、宿泊先のホテルのルームでこの文章を綴っている。現在19時59分、15時に検定会の実技が終了した。2月23、24日の2日間にわたる指導員検定の理論、実技の両検定が終わった訳だが、結果発表を明日に控えた現在の心境といえば、まずは「やれることはやった」というのが率直な感想であろう、2023年(令和5年)12月から受検にむけた準備をすすめ、土日祝の殆どはスキー養成講習と自主トレーニングに充て検定に備えた。隙間の時間があれば平日の数時間もサンライバスキー場に出向き更に練習を重ねた。所属するパトロール室の前を迂回し、昔のウェアを着用し別人になりすまし密かに練習にいそしんでいたが、それは当日勤務のパトロール員はお見通しで知らぬは本人ばかり也、「やるならもっとうまく変装したほうがいいぞ」との助言をいただいたのは後の話。
当日2月23日は朝里川温泉スキー場8時集合で諸連絡の後、10時から理論検定、事前に出題範囲想定が示されていたので、これは何とかクリア。
13時からいよいよ検定の本丸である実技検定が始まった。基準点は各種目80ポイント、これを8種目で640ポイント獲得しなくては合格にならない。これは厳格なる絶対効果である。演技の出来がよければ「加点」と言って1ポイントが付加される。これは受検者にとってこの上もないアドバンテージで、何かの種目が79点と基準点に達しなくても他で獲得した加点1で補填することができる。
1日目は3種目(①シュテムターン、②総合滑降・リズム変化、③パラレルターン小回り・不整地)折しも降雪が激しくなり視界とコンディションは悪化したが条件は全受検者も同様で、演技に出来不出来の理由にはならない。特に3種目目の“パラレルターン小回り・不整地”なる種目は、いわゆる「コブ斜面」で各受検者の技量が如実に表れる種目である。私はこの種目に重きを置き、重点的に練習を重ねある程度の自信を持っていた。
レーンは3本設定されそれぞれ難易度が異なっている、検定員はどのレーンを選択してもジャッジの着眼点と採点は変わらないと言っているが、そんなはずはなく、私は最も難易度の高い「深い溝が蛇行」するコースで演技に挑んだ。私はこの「コブ種目」で密かに加点を狙っていたのだ。
そうして臨んだコブ種目であったがアイスバーンへの対応が遅れ結果的には「失敗RUN」で終わり、加点を狙うはずが逆に自己採点「79点」で、今後の演技構成に多大なるビハインドを負うこととなり、正直意気消沈し初日終了後はあきらめと慚愧の念に打ちのめされた。しかし終わったわけではない。あと5種目残っている。かなり厳しいが残りの種目で加点が付けば何とかなる、と考えを切り換え、(簡単ではなかったがアルコールを適当量摂取し徐々に負の感情を弛緩させた)そして2日目に臨んだ。
種目は④基礎パラレルターン小回り、⑤パラレルターン大回り、⑥プルークボーゲン、⑦横滑りの展開、⑧滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開と5種目を終え演技の出来としては可もなく不可もなくで、初日のコブ失敗RUNが惜しまれるが検定前から難易度の高いコースでチャレンジすると決めていたのでこれに関しては微塵の後悔もない。どのような結果が出ようとも現在の私が持つ技術でほぼ最大のパフォーマンスは出したと感じている。現在の技量ではこれが限度であり、練習も手を抜かなかったのでこれにも悔いはない。明日発表される判定結果が残念な結果であったとしても素直に受容できる心境にある。』
との感想が述べられています。ホテルのルーム内で疲労の中よくも長々と入力したものだと我ながら呆れます。また各種目の名称が専門用語でわかりづらいと思いますがご了承願います。
当初から合格してもしなくても指導員検定の挑戦は1度限りと決めておりましたので、今後二度とビブ(ゼッケン)を着用することはありません。
合否の結果はどうであったのかはご想像にお任せしたいと存じます。