コンビニエンスストア

 先日、卒業した大学の事務長から学内の機関紙に記事を書いてほしいとの依頼がありました。自身の学生時代は事実上のvacationで学問に励むはずもなく怠惰と放蕩の暮らし(さすがに4年生時は就職活動に専念いたしましたが)で、お人様に披露できるものは何もないと断りましたが、それでも是非ということで、当時の教え(1980年代後半)が何らかの形で現代に繋がっているものはないか古い記憶をたどってみると、ひとつ思い当たる講義内容を思い出したので以下に記述します。
「今後は『コンビニエンスストア』という小規模店舗が小売業の中心になる時代が来る。これには、食品、日用品の販売はもとより銀行機能、役場の簡易機能が完備され、公共料金の支払いが出来、そしてそれはいずれ無人化になるだろう」と。
 バブル経済に差し掛かろうとしていた、大規模店全盛の昭和60年代に棲む私にはイメージが湧かず「そんなものができる訳がないべや」というのが当時の率直な感想でした。あれから約40年紅顔の び青年は痩身初老の男と化しました。
 現在コンビニは地域に不可欠な当たり前の存在となっています。まだ完全無人化までには至っていませんが、あの時の講義内容はほぼ正確に未来の姿を投影していたと考える次第です。