犬と共に愛玩動物の双璧をなすこの生き物は、常に身近にありながら、人間にすべて迎合することなく独自性を保ち、ゴロゴロとすり寄る愛らしさの中に激しい野生を秘めています。
ネコが飼育されるようになった由来は、古き昔、穀物を食害するネズミを捕獲するネコを、いわゆる「益獣」として認知するようになり、以来広く人類の友となり現在に至っております。最近野良猫を見ますと、尻尾が奇形のネコを見かけることが多くなったような気がしますが気のせいでしょうか。
我が国や中国にはネコに関する諺が多く、古くから庶民の生活に深く関わっていたことがうかがえます。中国では「白いネコでも黒いネコでもねずみを良くとる猫は良いネコだ」と鄧小平氏が述べていました。一国二制度、イデオロギーと経済のプラグマティズム(実用主義)の融合的な思想ですが、その後の同国の発展はいうまでもありません。優れた為政者によって国の未来は大きく変わります。その為政者を選び出すのは国民の責務であると考えます。
余談ですが、誰の言葉であったか「ネコの毛を逆さになでるのは、なでる方もなでられる方も気分が良いものではない」との言を思い出し、果たしてそれは事実であるかどうか、地域にいる複数のネコで「逆なで実験」をしてみましたが、嫌がるネコは1匹もいませんでした。