雪の多い年

 普段は雪の少ない登別市も本年は降雪が多く、除雪経費が不足し急遽補正予算を組んでその対応に当たりました。 日々の議員活動を行っている中で、市内の有権者から多く聞かれた意見は除雪に来るのが遅い、除雪の技術があまり上手ではないとの意見でした。来るのが遅いのは順番があるので仕方のないことですが、除雪の上手下手はひとえにオペレーター(運転手)の技術によるものです。ベテランオペレーターは高齢のため年々減少しています。立派な機械はあっても運転技術が低ければ、満足な住民サービスの提供とはいえません。
 3月期にみられる、どっぷりと水分の含んだ重い雪の「雪かき」は高齢の独居世帯(大抵おばあちゃん一人)にとっては苦行以外の何物でもないでしょう。「お金を払うから玄関先の雪かきをしてほしい」との悲痛な声も何件か耳にもしました。

 私の自宅は山間部にあり、地区で自営業を営んでいる方には、駐車場の除雪用として除雪機またはタイヤショベル(ホイルローダー)を所有している世帯が数件見られます。時には高齢独居世帯に対し善意で除雪するケースもあり、すばらしき共助の一環といえますが、大雪ともなれば所有者は自宅と商用駐車場の除雪を最優先しますし、される側もいつまでも善意に甘えている訳にはいきません。

 今後例えば、地区又は町内の、除雪機またはタイヤショベル等を所有している方に、市が町内の除雪を委託し、後日人件費相当分や燃料代を支払うシステムの考察等、どこかの自治体ではすでに行っているかも知れませんが、登別市においても行政サービスの代行施策を考えてみる価値はありそうです。