2年前、インドネシア高速鉄道建設で、我が国と中国との激しい受注競争の末、中国が落札したことは多くの日本人が驚いたと思います。
財政支出や債務保証を求めないという大盤振る舞い案をインドネシア政府は選択しました。
建設工事は2016年に起工されたとのことですが、予定どおり2019年に開業が間に合うのかは定かではありません。受注できなかった我が国が、もはや関知することではないでしょう。
自国民を高速で輸送する鉄道は安全性が第一義に問われます。その速度ゆえ、事故は大きな被害をもたらします。
新幹線は50年以上前に世界に先駆けて開発され、現在に至るまで大きな事故を起こしていません。
しかしながらインドネシア政府は、我が国の永年蓄積した技術力より、建設費用がほとんど掛からない方を選びました。これが今後どうなるのか、行く末が若干ながら気にはなりますが、日本人がだれでも知っている諺の「タダほど高いものはない」とならぬよう結果を見守るばかりです。
安全第一