私の実家はおもちゃ屋を営んでいました。(厳密にいえば今も営んでいます)幼き頃4歳頃の記憶ですが、クリスマスイブの夜になると私の父はサンタクロースの衣装を着て、その横で母は注文いただいた複数のクリスマスプレゼントに届け先の氏名を書いた付箋を貼り、大きな布袋にクリスマスプレゼントを入れていた記憶が残っています。そして父は袋を携えて「サンタクロース」となり、赤いカローラバンに乗り師走の闇夜に消えて行きました。
その後の記憶は定かではありませんが、小学校に通うようになり、低学年の時分は12月になるとクラスメイトが「サンタクロースは実在するか」をテーマにその存在の可否について議論している姿を見かけるときがあり、私は彼らの夢を壊してはならないと思い、その議論に参加することはありませんでした。
病院勤務の時は、自分がサンタクロースの姿になり、院内保育園の園児たちに「サンタブーツ」を配っていた記憶が残っています。
今はそのような行事もなく、議会もひと段落して12月の夜は静かに過ぎてゆくばかりです。
サンタクロース