先般、夜の会合の後、知人の車に同乗していた際、中央分離帯から突如飛び出してきた鹿の群れと遭遇し、その内の1頭と激しく激突しました。鹿は運転席側に衝突し、フロントガラスに頭部をぶつけ路上に転がり、その後「ほうほうの体」で山中に姿を消しました。成獣ではなかった様ですが、車の被害は軽いものではなく運転席側フェンダー部がへこみドアミラーが破損しました。このような事故は道内でいくつも見られます。
鹿(エゾシカ)は強い繫殖力で北海道内において、推定約65万頭生息していると言われています。有害鳥獣駆除により、毎年ある程度の頭数は捕獲されていますが、エゾオオカミ等の天敵がいない為、現在も増加の一途をたどっているようです。
明治初期のエゾシカの生息数は50万頭と推測されていますが、明治12年の異常気象により大量斃死(21~23万5千頭)したことがあります、昨今の異常気象を鑑みれば数十年後いずれそのような事象が起こる可能性は否定できません。
また、増えすぎた野ネズミが集団移動で湖に入水し、数を抑制するような行動が見られるように、生物には群れが激増した場合、自ら個体数を調整するようにプログラミングされているように思われます。
増えすぎた人類もいずれの日にか、「何等かの摂理」により、自種の個体数調整プログラムが発動される日が訪れるかも知れません。