全道の至る所で大規模太陽光発電設備(メガソーラー)建設がみられます。私の住む登別市も御多分にもれず、建設が進んでいる地区があり、景観という観点からいけば、登別市「景観とみどりの条例」というものが制定されていますが、工事現場は広範囲にわたり表土が露出しており、事業者は正規の手続きを経て認可を受け建設に至っているものの、心配な点がいくつかあります。
広大な当該建設地の横には深い渓谷が流れ、その下流には近隣市および本市の浄水取水場があり、豪雨等で大量の土砂が流入する懸念はないのか。本市は北海道内でも有数の豪雨地帯です。
設置者は外資系とのことですが、設置されたソーラーパネルが天変地異により破損した場合はすぐに修復等の対応ができるのか、また太陽光パネルの寿命は約20年といわれていますが、寿命を迎えた時、設置者は存在しているのか、撤去を要請しようにも相手は海の向こうで、すでに消息不明、連絡の付けようがないとの事になりはしないか。
静岡県伊東市は、メガソーラーの設置を規制する条例を制定しており、北海道においては函館市、中標津町が景観に関する規則や条例を制定しています。
大規模に森林を伐採して設置された太陽光パネル群が、この先「負の遺産」にならない事を祈るばかりです。