閉塞感

 閉塞感の漂う我が国、多額の国費を投入した旅客ジェット機の開発も2023年2月撤退、H3ロケットの打ち上げも2023年3月失敗しました。最近度重なる国家プロジェクトの頓挫が続いております。どちらも戦前からある大企業が製造に深い関わりを持っています。
 もはや日本は国民も含め裕福ではありません。若い世代は薄給雇用の不安定で日々の暮らしに追われ結婚する気にならず、子育ては経済身心共に負担が重く、結果出生率は減少し国勢も衰退の一途をたどっており、かつての主要産業も諸外国に追い越され、どこで道を誤ったのか知らぬ間に二流国となりつつあります。
 我が国は地方自治と標榜しながらも地方自治体の権限は限られており事実上中央集権国家です。某国の観測気球が2019年11月(鹿児島県)、2020年6月(宮城県)、2021年9月(青森県)で確認され自国領空を漂っていても恐れおののいて手出し出来なかったものが、2023年2月に「宗主国」が戦闘機で撃墜したとみるやいきなり国会で審議を始めるといった体たらくで、アメリカ様の追従を止めぬかぎりは国家としての精神的独立はなく、地方議員が言うのも憚られますが、このような国にしたのは国政に関わる政治家の責任であり、それらを輩出したのは政治や選挙に無関心な国民で そのような国民を生み出したのは戦後の教育です。
 どこかで一度更新する必要がありますが、我が国の歴史を鑑みたとき、多くの場合リセットのトリガーとなるのは外国からの圧力であり、今般のウクライナ戦争が今後拡大し欧州大戦に、そして我が国に飛び火が及ばぬよう今は祈るばかりです。