啓蟄

 先月の4日、新型コロナウィルス感染症の「陽性」となりました。
前日から喉の痛みがあり4日の朝に医療用の検査キッドで検体を採取し測定したところ陽性の判定が出たものです。それ以前の過去1週間の行動は夜間の外出もなく、平日は妻の経営するデイサービスセンターでボランティアスタッフとして勤務しており、その時にどこかで株を頂戴したと考えられます。
 すぐに議会事務局に報告し、保健所に連絡したところ北海道陽性者登録センターに必要な情報をメール送付してその後の指示を受けてほしいということで、仰せに従い数時間程連絡を待てば果たして「登録内容を精査したところ新型コロナウィルス感染症『陽性』と確認しました」との返信があり、発熱以外目立った症状はないことから自宅で感染対策を講じ7日間ほど療養してくださいという記載があり、飼っている柴犬とともに郊外にある別宅に追いやられ蟄居の身となりました。
  発症認定日の夜から2日間は39℃近い発熱がありましたが、その後は徐々に症状と体力は回復し、さしたる症状もなく ただし外出はできないので昼は庭の手入れやタイヤ交換、夜は読書や思索等(アルコール抜き)、別宅敷地内にて7日間を過ごすこととなりました。今回感じたことは症状が出ない人は自らが「陽性」と知らず社会活動を行っているケースも多いであろうと推察できました。

 軟禁状態下で土中の虫のように過ごし一人様々な「よしなしごと」を巡らせましたが、その中で今後の自分の進むべき道がある程度定まったように思います。
 そのために準備すべきこと、実力を蓄えておくこと、そしてなにより小さくても日々の努力の継続が必要であると、久々に車のハンドルを握りながら「心の啓蟄」を感じた次第です。

  蟄居 家の中にとじこもって外へ出ないこと。また、田舎にしりぞいていること。

  啓蟄「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)という意を示す。春の季語でもある。