議員定数の考えについて

 登別市は、予想以上の速度で人口減少が進行し、議員現定数と有権者数の差異は広がりつつあります。現在の定数19名は平成26年12月に21名から19名に条例改正されたものであり、この平成期に定められた旧前の定数をそのままに、議会運営を遂行することは、市民の理解が得られるとは言い難く、また、推計より早い測度で進行している本市の人口減少の現状を鑑みれば定数見直しは避けて通ることはできない議論です。
 市勢の現状と今後の予測で、人口が増減すればそれに対応すべく議定数員を連動させていく必要があり、議員内でも定数の減は議会権能の低下、多様性の門戸が狭まる等の考えもあります。しかし現状より少ない定数で議会の現有レベルを保持することも議会改革の一環でもあります。
 議長諮問に係る議員定数については平成30年6月、および令和2年6月と、過去二度にわたり議会運営委員会に諮問されているが、そのいずれの答申も定数の見直しは見送られており、特に平成30年の答申は「今後においては、人口減少等の社会現象を考慮した議員定数」との記述があります。
 前回の定数見直しからすでに9年が経過し、次の改選時までを見据えると12年間定数の変更はありません。その間、本市の人口は令和5年度末までに実数で約6千人減少しました。
 次の改選時(令和9年4月)までに推計で約8千人減少し、4万2千人台になることは確実とみられています。
 次期改選時の令和9年から少なくとも2期8年間は定数の議論を据え置くためにも、議員定数の見直しは不可避であるとの考えに立脚し、大胆な案ですが現行の定数から3名減とする考えをもっております。